天職と仕事・職業の関係
天職は今のあなたを最も輝かせる生き方だとお話しました。
では、仕事や職業にはどんな役目があるのでしょう。
天職は生き方、つまり人生を生きる目的や動機、そして仕事や職業は、天職を表現するための手段です。
旅なら、仕事や職業は、旅先に行くための手段といえます。
例えば、東京から大阪に行くときに、どんな手段が考えられるでしょう。
電車、バス、車、オートバイ、新幹線、飛行機、自家用ジェット、ヘリコプター、ロケット、自分の足で歩く、ヒッチハイク、自転車、トンネルを掘る...いろんな手段がありますね。
手段はたくさんの中から、選ぶことができます。
自分の好きな手段を選べばいいのです。
のんびりと景色を楽しみながら行くもよし。
とにかく急いで行くもよし。
自力で行くもよし、人の力を借りるもよし。
一人で行くもよし、人と一緒に行くもよし。
寄り道しながら行くもよし。
途中で乗り物を変えるのもよし。
同じ乗り物で行くもよし。
自分の気持ちに合った、自分に合った手段、やり方を選べばいいのです。
同じように、仕事や職業も好きなものを選べばいいのです。
自分が最も大切にしたい価値観、感覚がわかっていれば、それを活かせるものを探せばいいのです。
そして、たくさんある選択肢の中から、好きな仕事を選べばいいわけです。
しかし、「自分に合った仕事や、職業何だろう」と思って選ぶと、たいてい失敗します。
旅に例えれば、空から富士山を眺めたい気分なのに、なぜかトンネルを掘っていこうとするような失敗をしてしまいます。
そんなこと、するわけがないと思うかもしれませんが、実際に自分のこととなると、平気でそんなことをしてしまうものです。
私も、以前、同じような失敗を経験したことがります。
私は水道の修理のアルバイトをしていたことがあるのですが、
その時、思った以上に体がきつかったので、もっと違う仕事を探そうと思いました。
結婚や、将来のことなど、いといろと考えた結果、水道などの設備を設計する仕事を考えました。
自分の水道修理の経験を活かせるし、図面を描くことは、昔やったことがあるからです。
また、もっと何か学びなおして、技術を身につけたいという思いもありました。
そして、学費が無料の技術訓練校に通って、そのための資格や、知識、技術を習得しました。
一年後、就職をしたのですが、その時になって気付いたのです。
サラリーマンが自分に向いていないということに...。
正確に言うと、「事実と直面した」という感じでした。
本来、マイペースで人に命令されるのが苦手なので、サラリーマンに向いていないだろうということは、何となくわかっていたことでした。
上司との折り合いが悪くて、1日で嫌になってしまいましたが、いろいろあって、結局5年も勤め上げました。
その回り道があったから、今の自分がいるので、無駄なことではないのですが、初めから仕事や職業で将来を選ぶということをしなければ、そんな苦労をする必要は無かったのかもしれないとも思います。
職業から、人生を選ぶと、職業に人生を合わせて苦しくなります。
まず、自分がどんな人生を生きたいのか、人生に何を求めているのかを、見つめることが肝心です。
その上で、それに合った仕事、職業を探せば、意外と簡単に職業は選べるものなのです。
